「結婚」という形に固執しなくても、お互いが自立して生きていく夫婦関係が成立したことで、結婚には新しい形が生まれてきています。
時の流れや社会的な背景などの影響を受け、結婚・・・家族の在り方は変化し続けています。
<結婚生活>
結婚とは、婚姻届けを提出し、一つ屋根の下でともに暮らす・・・
それが当たり前とされてきた結婚の形も大きく変化しています。
例1)
【週末婚】平日は互いに仕事に打ち込み、週末だけ一緒に過ごす
例2)
【事実婚】結婚という枠組みにとらわれず、婚姻届は出さずに一緒にいることに重点をおく
こういった、ひと昔前では考えられない新しい結婚の形が生まれています。
これまでの型にハマることなく、「自分たちに合った形」「自分たちの考える幸せの形」を自由に選択できるようになってきています。
とはいえ、まだまだ新しい形に対する理解・認知度が高いとは言えず、否定的な意見を持つ方がいることも現実です。
しかし、周囲がどう思うか、ではなく自分たちがどうしたいかが重要であるという考えを持ち、たとえ多くの人の理解を得られなかったとしても、自分たちの信じる道を進んでいこうと「新しい結婚の形」を実現させている人たちが増えていっています。
<晩婚化>
現代において、「結婚適齢期」を意識することも弱まり、晩婚化が進んでいます。
晩婚化といっても、どの程度遅くなっているのか、数字で見てみましょう。
【平均初婚年齢】
1975年 男性:27.0歳 女性:24.7歳
1995年 男性:28.5歳 女性:26.3歳
2015年 男性:31.1歳 女性:29.4歳
資料:厚生労働省「人口動態統計」
このように、40年間で平均初婚年齢が、男性は4.1歳、女性は4.7歳
遅くなっていることが分かります。
以前と比べ、自由に恋愛を楽しむことが一般的になり、「この人と結婚しよう!」と思えるまで、何人もの異性と交際したり、交際期間自体も長くなっていることも要因の一つです。
<『結婚した理由』と『結婚しない理由』>
【結婚した理由】
・一緒に生活をしたかった
・自分の家庭をもちたかった
・結婚は当然にするものだと思った
・年齢的に結婚を考えた
・子供が欲しかった
・子供ができた
【結婚しない理由】
・結婚したい相手がいない
・金銭的に余裕がない
・自分の好きなことをしていたい
・独りでいる方が気楽
・年齢的にまだ早いと感じる
・出会いがない
上記回答の割合から読み解くと、結婚したいと思える人と出会えれば結婚するが、必死に結婚相手を見つけようとするほど、結婚に対しての必要性を感じていない人が多いようです。
女性の社会進出も大きな関係があり、経済的に男性に頼る必要がなくなり、生活の保障や安定のために結婚を選択する必要がなくなってきたからです。
また、社会で活躍する女性が増えたように、家事をすることに負担を感じない男性も増えています。「自分のことは自分でする」という意識のもと、男性独りの生活であっても、身なりは整え、食生活にも気を配るといった人が増えてきているのです。
つまり、結婚という形に固執しなくても、お互い自立して生きていくことができるようになっているということです。
― コミュニケーションの重要性 ―
お互いが自立して生活することができ、様々な選択が可能な現代では
精神的なつながりを重要視している傾向にあり、きちんと「気持ち」が伝わるコミュニケーションを取らなければ、結婚していることに必要性を感じず、離婚に繋がる可能性が出てきてしまいます。
食事の時にもスマートフォンを触っていたり、テレビを見ながらでしか会話がなかったりしていませんか?
コミュニケーション不足とならないようにパートナーとの会話をする時間を取り、精神的なつながりを築いていけるようにしましょう。
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