外出をするとき、その準備はどちらがしていますか?
一緒に?それともどちらか一方が・・・?

「外出の準備」といっても、子供がいる家庭では自分のこと以上に
子供の準備に時間と労力がかかります。
その「外出の準備」、あなたの家ではどちらが多く担っていますか?
とあるまだ小さな子供がいる家族は、休日に出かける約束をしていました。
自分の準備を整えた夫は、「もう俺はいつでも出れるよ~」と妻に伝えましたが、
妻は簡単な返事だけを返し、その態度は不機嫌そう。
その姿に夫は、
『これから出かけようっていうのに、なんだよその不機嫌な感じ。出かける気なくすな~』
と感じたそうです。
これだけを聞くと、どう感じますか?
夫は準備ができたので、そのことを伝えただけなのに、あからさまな妻の不機嫌な態度。
せっかく楽しい気持ちで外出したいのに、妻の態度は台無しにしているかもしれません。
でも、何もなかったのに妻は不機嫌になっていたのでしょうか?
その夫の発言の前に妻は、
・子供を起こす
・子供の朝食準備
・子供の食事介助
・子供の洗顔・歯磨き・手洗い
・子供の着替え
・子供のトイレorおむつ替え
・食器の片づけ
・洗い物
・洗濯
・出かけるために必要なものの用意
・自分の化粧・整髪
・自分の着替え
(他にも細かく分類するといろいろあるとは思いますが)
これを一人で行っていました。
それに比べ、夫は出る時間に自分の準備が終わる程度の時間に起床し、
・自分の整髪
・自分の着替え
のみをしていただけでした。
小さな子供に何かをさせようとしても、機嫌が悪く拒否を始めたり、
遊びが始まってしまうなど、なかなか思い通りに進みません。
限られた時間の中で色々なことを同時進行しながら、想定外のことが何個も出現するとなると、想像以上の労力と精神負担がかかってしまうのです。
一日に動ける動力をゲームでいうHP(MAX100)で表してみたとすると、
外出の準備が整い、いざ出かける時には
夫:HP95
妻:HP55
ぐらいになっているかもしれません。
独り奮闘している妻に、自分の準備だけをしただけの夫が
「もう俺はいつでも出れるよ~」と声をかけたとすると、
妻が『自分のことだけしかしないで。なにがいつでも出れる、よ。』と、
不機嫌になってしまうのも分かりますよね。
夫も決して悪気があって発した言葉ではなく、
どちらかというと、良かれと思って伝えた言葉だったと思います。
ただ、その言葉をかけられた妻がどう感じるか。を考えられていなかったということです。
誰かが準備をしなければ外出することはできません。
自分にできることがないのか?
自分にできることはあるが、やっていないのか?
自分がやらないことで、自分以外(ここでいうパートナー)がやっているのではないか?
そういったことを考えてみることで、相手に伝えたい言葉は変わってくるかもしれません。
もちろん、妻の方もただ不機嫌になるのではなく、今どういった気持ちでいるのかを
相手に伝える(怒りとしてぶつけるのではなく)ようにしてみることも必要です。
相手の立場に立って考えることって、とても難しい。
自分の感情の方が強く出てしまうもの、ですから。
けれど、これが人間関係をいいものにしていく上では欠かせないことなんです。
Comentarios